こんにちは。千葉県歯科医師会の新井です。

 みなさんは糖尿病(とうにょうびょう)という病気を聞いたことがあると思います。糖尿病と歯科衛生士さん、一見関係の無いように思いますが、実は大有りなんです。

 糖尿病とは血液中のブドウ糖濃度である血糖値(けっとうち)の高い状態が続く病気で、重症になると指の先が腐ってしまったり、失明してしまったりと様々な合併症(がっぺいしょう:ある病気が原因となって起こる別の病気)を引き起こします。最近はお口の中の病気である歯周病(ししゅうびょう)も糖尿病の合併症の一つといわれるようになってきました。また、一人の患者さんが糖尿病と歯周病の両方にかかると、2つの病気はお互いに病状を悪くし、治療の邪魔をするとも言われています。つまり糖尿病にかかっていると歯周病は良くならないし、歯周病にかかっていると糖尿病もなかなか治らないということです。

 そこで歯科衛生士さんの出番となります。この歯周病にならないように歯科衛生士さんは患者さんの歯石をとったり、お口の中のお掃除の指導をしたりします。この歯周病ですが、糖尿病だけでなく、動脈硬化や心臓の病気などにも関連があることが知られてきています。高齢化が進む中で歯科衛生士さんの活躍の場がますます増えてきています。

 

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歯科衛生士さんが歯石を取る様子