千葉県歯科衛生士育成協議会の構成員である千葉県内歯科衛生士養成校4校の入学状況と就職状況の傾向について報告します。

最初に全国の歯科衛生士養成校の入学定員に対する志願者の倍率をみますと、平成21年度は1.01倍でしたが、それ以降は増加し、平成25年度1.32倍、平成26年度1.29倍という結果となっています(図1)。 これに対して、千葉県の歯科衛生士養成校4校の平均は、全国と同様に平成21年度が1.46倍でしたが、それ以降は増加傾向にあり、平成25年度2.23倍、平成26年度2.01倍という結果でした(図1)。

千葉県内歯科衛生士養成校4校に対する求人倍率は、全国の平均倍率の15倍より高く、24・25年度は20倍以上でした(図2)。

千葉県の歯科衛生士養成校4校に対する歯科衛生士の求人件数および求人数は、卒業者数より多いことがわかります(表1)。就職状況みますと、歯科診療所が最も多く、次いで病院、企業内診療所、市区町村の順となっています(表1)。

このように、歯科衛生士の供給に対して需要が多く、慢性的な歯科衛生士不足が続いています。また、社会の高齢化に伴い、歯科治療だけでなく口腔ケアや摂食嚥下支援などの需要も増大しています。将来に向けて歯科衛生士のさらなる活躍が期待されるところです。 図1 歯科衛生士養成施設志願者倍率図2 歯科衛生士求人倍率表1 求人求職情報